情報には事欠かない昨今
動画やSNSなどではたくさんの
FXに関する情報がある
ほとんどの情報はどうやったら勝つことができるか
についてだ
その中でも目に付くのは
「勝率80%の手法」
「この手法を1年使ったら10万円が1億円に!」
という
まだFXで勝ててない人にとって喉から手が出るくらいほしい情報である
初心者の頃の私もそうだった
勝ち続けている人はみな勝率が高いものだと思っていたからだ
だからこの数字を見ると心を動かされて
つい動画の内容にくぎ付けになっていたこともある
だが長年トレードを続けてきて勝てるようになった今は180度認識が変わった
勝率80%という数字そのものに大きな意味はないと思っているからだ
勝率90%の情報も同じである
もちろん世の中には勝率80%で勝っている人は確かにいるだろう
しかし多くの人はそれがそのまま自分の利益につながるとは限らない
むしろ勝率だけを追い求めることが遠回りになる場合も多い
今回は勝率がやたらと高い手法を使っても
それほど意味がないと思う理由について書いてみたい
勝率が高くても大損は防げない
まず最初に言いたいことは
勝率が高いことと勝ち続けることは別物だということだ
仮に勝率80%の手法があったとする
10回トレードして8回勝つ
確かにすごい数字である
だがその8回の利益を1回の大損で吹き飛ばしたらどうだろう
コツコツドカンというやつだ
結局利益は残らない
私もドカンを嫌というほど経験した
積み上げた利益を吹き飛ばして灰になったこともある
トレード経験が2年以上あるトレーダー
その人たちは多くの人がリタイヤする半年から1年の壁を越えてきた精鋭たちだ
ある程度の技術や相場観もできてきている
当然週単位、月単位で勝つ人も少なくない
しかしある日大きな損失を出してしまう
そして今まで積み上げた利益を失う現実がある
勝率80%の手法はエントリーの精度を上げるかもしれない
しかし大損を防ぐとは限らない
それなりの手法を持っている多くの人にとって勝ち続けるために重要なのは
勝率よりもすべてを破壊してしまう大損を防ぐ仕組みではないだろうか
同じ手法でも同じ結果にはならない
そもそも勝率80%という数字は
本当に実現できるのかという疑問がある
仮にその手法による結果が本当だった場合
その手法を作った本人の数字であることが多い
ここが非常に重要だ
同じチャートを見ても
同じようにトレードする人はいない
ある人はエントリーする
ある人は見送る
ある人は利益確定する
ある人は損切りする
するとどうだろうか
結果は全く違うものになってしまう
例えば私はロングする場合1時間足の下ヒゲを重要視している
だが下ヒゲが出たからといって必ずロングするわけではない
下ヒゲの長さを見る
4時間足も15分足も見る
その前の流れも見る
相場環境も見る
時間帯も考える
エントリー部分からどれくらいの損切なら許容できるかも考える
(ちなみに利確個所はあまり考えていない)
つまりシグナルひとつで判断しているわけではない
しかし他人の作った手法の形だけ真似する人はどうなるのか
例えば
【1時間足でボリンジャーバンドのマイナス2σに接触したらロング】
という手法だった場合でもそれ以外のことは考えず
その場面が来た時チャンスだと思い機械的にエントリーするだろう
当然毎回結果は異なる
手法通りエントリーして途中まで利益になったけど
反転して含み益が消えようとしているときはどうするのか
含み益がなくなり含み損になってしまった時どこでストップを入れるのか
そのあたりの対応の仕方まで含めて知らないと
手法だけ知っていても意味がないだろう
勝率80%の手法を手に入れたとしてもそれを考えた人は
その他の根拠や例外も頭に浮かぶが
形だけ学んだ人はそこまで考えが及ばない
手法を教わってもその人の経験や判断力まで手に入るわけではない
だから同じ手法でも結果は全く変わってくるのである

相場は同じ形を二度と作らない
さらに言えば
相場は同じ形を二度と作らない
似た形はある
「これ前も見たよね」というものは確かにあるだろう
だが全く同じ状況は存在しない
これは非常に大きい
多くの手法は
「この形が出たら買い」
「この形が出たら売り」
という考え方をしている
しかし現実はそんなに単純ではない
同じボリンジャーバンドマイナス2σタッチでも
大口の利確によるものかもしれない
トレンド転換のサインかもしれない
単なる一時的な反発かもしれない
意味は毎回違う
だから型だけ覚えても勝てない
重要なのは
その形が今どんな意味を持っているのかを考えることだ
むしろそのまま形だけ覚えて使っても
通用する場面の方が少ないくらいに考えた方が良いかもしれない
勝率を気にしても仕方がない
最近不思議に思うことがある
それは多くの人が勝率を気にし過ぎていることだ
もし勝率が高いほど勝ち続けることができるのであれば
勝ち続けているトレーダーのほとんどは勝率70%から90%になるはずだ
しかし現実はそうではない
勝っているトレーダーの中には
勝率50%前後の人も多い
私自身もそうだ
月単位で見ても勝率48%から53%のあいだだったりする
むしろ負けていた頃の方が勝率は高かった
勝率だけを見れば負け続けていた昔の方が優秀だった
でも利益は残らなかった
結局重要なのは
何回当てたかではない
最終的にいくら残ったかである
勝率は参考程度にはなる
しかしそれだけでは何も分からない
利益と損失のバランス
あなたなりの大損を防ぐ仕組み
資金管理
そしてなんといっても負けた時に暴走をしないか
負けて動揺する人はそういったものの方がはるかに重要だ
だから勝率の高い手法が仮に手に入ったとしても
勝率100%の手法でもない限り勝ち続けるようになるわけではない
重要なのは勝率の高い手法を学ぶことではなく
自分がどんな相場で勝ちやすいのか
どんな相場で負けやすいのか
どんな場面ならエントリーできるのか
どんな場面なら見送るのか
そういった自分自身のトレードスタイルを作ることだと私は思う
そうでないといざという時にブレる
想像以上の負け方をすることもあり得る
他人の手法は自分の手法を作るための材料のひとつに過ぎないだろう

まとめ
私は勝率80%の手法そのものを否定するつもりはない
実際にそれで勝っている人もいるだろう
だがそれを学べば勝てるようになるかと言われれば話は別である
同じ手法でも人によって結果は変わる
相場は毎回違う
そして勝率が高くても大損は防げない
だから勝率80%という数字に大きな価値は感じない
むしろ重要なのは
自分がどのように大きく負けるのか
どのような場面で利益を伸ばせるのか
それを知ることだと思う
重要なのは他人の手法を真似することではなく
自分の長所短所を知り
自分なりのトレードスタイルを作ることだと私は思う
他人の手法はそれを作るための素材のひとつにすぎない

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